【燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?原因と兆候を要チェック!】

燃え尽き症候群とは

仕事にやりがいを持っていれば、仕事において高いストレスがかかる可能性は低いと考えられています。しかし、このようにやりがいを持ってバリバリ働いている方へ、メンタルヘルスケアは不要なのでしょうか?

結論、仕事にやりがいをもって働けている人でも、ある日突然、メンタル不調に陥ることはあります

本日は仕事に意欲的な人が陥ってしまう燃え尽き症候群(バーンアウト)についてお伝えします。燃え尽き症候群の兆候をチェックして、優秀な社員の退職・離職防止へと活用していただければ幸いです。

目次

【燃え尽き症候群(バーンアウト)とは】

燃え尽き症候群とは

燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、それまで意欲を持ってひとつのことに没頭していた人が、あたかも燃え尽きたかのように意欲をなくし、社会的に適応できなくなってしまう状態のことをいいます。

過度のストレスにより発症するとされており、朝起きられない・職場に行きたくない・作業効率や能力がおちてしまう・イライラするなどの症状がみられ、仕事に集中できなくなったり対人関係を避けたりするようになります。

  • 朝起きられない・夜眠れない
  • 慢性的な頭痛・腹痛・吐き気など
  • アルコールやタバコの量が増える
  • イライラして攻撃的になる
  • 仕事以外のあらゆることにもやる気がなくなってしまう
  • 何事にも無関心になる

人生に対して悲観的になり、うつ病を患ったり、仕事や家庭生活が崩れてしまうこともあります。

・燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)の研究

燃え尽き症候群(バーンアウト)は1970年代に精神心理学者のハーバート・フロイデンバーガーが提唱しました。

フロイデンバーガーが勤務していた保健施設では精神的、身体的異常を訴える同僚が数多くいました。その同僚たちは、 1年近くをかけ徐々にあたかもエネルギーが失われていくかのように仕事に対する意欲や関心を失っていきました。

フロイデンバーガーは,、同僚が陥ったそのような状態を表現するのに、ドラッグ常用者がおちいる無感動・無気力状態を意味するバーンアウトシンドロームという言葉を用いました。

元々、燃え尽き症候群(バーンアウト)は医療や福祉・教師などの対人サービス業に従事する人に発症されやすいとされていました。しかし、現在は対人サービスに関わらず様々な職種で発生するとされています。

例えば、スポーツの分野でもオーバートレーニング症候群などの慢性疲労状態と密接な関係があると考えられています。

【燃え尽き症候群(バーンアウト)の原因と兆候】

燃え尽き症候群の原因

燃え尽き症候群(バーンアウト)は単にストレスにさらされ続けることだけが原因であるとはいえません。燃え尽き症候群特有のプロセスとして、自分の頑張りが報われないという経験が積み重なった結果、燃え尽きてしまうこともあります。

皆様の中でも「自分はこれだけ頑張っているのに、これだけ尽くしているのに、なぜお客様や上司はわかってくれないのか、なぜ成果が上がらないのだという思いを抱いたことがある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

このような思いがある方が、ある時を境に燃え尽きてしまって、突然休職・離職したり、うつ病になってしまったりするのです。このように聞くと皆様の職場でも十分に起こりうると想像できるのではないでしょうか?

例えば以下のような症状は燃え尽き症候群(バーンアウト)の兆候と言われています。チェックして当てはまる方は、一度自身のコンデョションを振り返ってみてはいかがでしょうか。

  • なんとなく気持ちがふさぐ
  • いつものようなやる気が起きない
  • 仕事中に思考が停止する、以前のように集中できない
  • 頭痛や眩暈がする

【燃え尽き症候群(バーンアウト)の対策】

燃え尽き症候群の対策

こうした燃え尽き症候群を防ぐには、「ストレス対策」が重要です。

もちろん職場のストレッサーを取り除いていくことも大切ですが、仕事以外にストレスを軽減する方法があると良いでしょう。例えば家族との時間をとったり、運動するなど趣味の時間をもったりすることで、ワークライフバランスを充実させ、ストレスを緩和することができます。

また、チーム内で成果を褒めあう文化を作ることや活発に感謝の想いを伝えることも大切です。

よく見受けられパターンとして意欲的に取り組み成果を出している方がいたとして、周囲は段々と成果を出すことが当たり前と認識するようになり、褒めたり感謝したりすることが減ってしまうことがあります。

こうなると努力を重ねても周囲に評価されず「自分はこんなに頑張っているのに!」という気持ちを抱いてしまう可能性があります。このようなことから、意欲的な方でも突然燃え尽き症候群となってしまう可能性があります。

最後に、人事や上司が従業員のコンディションを把握し、ストレス負荷やバーンアウト兆候を早期にキャッチすることも大切です。

パルスサーベイなどのツールを用いると、従業員のコンデョション把握と適切なフォローをすることで症状の悪化を防ぐだけでなく、モヤモヤとしてパフォーマンスが低下したまま働き続けることを防ぐこともできます。

【まとめ】従業員の燃え尽き症候群を防いで、離職を防止!

燃え尽き症候群(バーンアウト)はあらゆる業種・職種の方で起こりうる問題です。また、ストレス耐性が高い方でも積み重ねで発症してしまう可能性があります。「燃え尽き症候群は社員の甘え」と考えずに、一度自社の職場環境を見直してみることも大事でしょう。

まずは的確に従業員のコンディションを把握することが、従業員の燃え尽き症候群を防ぐ第一歩となります。優秀な社員の離職防止のためにも社内での取り組みをご検討されてみてはいかがでしょうか?

フェアワークでは、ストレスチェックや従業員サーベイ、不調者を早期に発見して適切な支援を届けるための相談窓口など、企業文化に合わせた効果的なメンタル不調予防策をご支援しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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