【ロコモティブ・シンドロームとは?】原因と症状、予防法について

【ロコモティブ・シンドロームとは?】原因と症状、予防法について

運動器に障害が起こるロコモティブ・シンドロームは、足腰が弱る高齢者に多い症状とされていました。

しかし近年、早ければ30代など若者の労働生産人口においても、ロコモティブ・シンドロームが広がりつつあります。

今回は、ロコモティブ・シンドロームの原因・予防法(解消法)をわかりやすく解説します。

リモートワークなど運動不足になりがちな現代でも、いつまでも健康に長く働くために、ぜひチェックしてみましょう。

目次

【ロコモティブ・シンドロームとは?】

ロコモティブ・シンドロームとは、「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」のことを指します。

2007年に日本整形外科学会にて新しく提唱された概念であり、「運動器症候群」と呼ばれることもあります。

運動器障害に基づく高齢者の衰弱・転倒・骨折・関節疾患を危険視して提唱されたものではありますが、30代など若い人でもロコモティブ・シンドロームになる人もいるため注意しましょう。

生産年齢真っ只中の30~40代でロコモティブ・シンドロームになってしまうと、業務や通勤にも大きな影響を与えます。

「通勤の辛さから欠勤しがちになり、家の近くの会社(もしくはテレワークできる会社)に転職する」

「1日に外回りできる件数が減り、思うように成果が出ない」

などのリスクもあり、健康経営の観点からもロコモティブ・シンドローム対策の重要性が見て取れます。

➢ ロコモティブ・シンドロームのチェックシート

日本整形外科学会では、下記7項目のうちひとつでも当てはまる項目があればロコモティブ・シンドロームの可能性があるとしています。

自身のことを振り返る材料として、参考にしてみましょう。

  • 片足立ちで靴下がはけない
  • 家の中でつまずいたりすべったりする
  • 階段を上がるのに手すりが必要である
  • 家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
  • 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
  • 15分くらい続けて歩くことができない
  • 横断歩道を青信号で渡りきれない

【ロコモティブ・シンドロームの原因】

ロコモティブ・シンドロームの原因

ロコモティブ・シンドロームになる主な原因は、筋力やバランス能力の低下です。

加齢による症状が多いと思われがちですが、実は日頃の運動不足が引き金になることもあります。

下記では、ビジネスマンにロコモティブ・シンドロームが起こる原因を紹介します。

①長時間の座り仕事

長時間座り仕事をする職種では筋肉を動かす頻度が下がり、血管の収縮・拡張がされません。

椅子と接している背中・お尻・足などに体圧がかかり続けるため、血行不良に陥りやすくなるのです。

結果としてロコモティブ・シンドロームのリスクが高くなるため、定期的にストレッチするなど対策する必要があります。

2020年に発表された「WHO身体活動・座位行動ガイドライン」でも、座りすぎによる健康リスクが指摘されています。

心当たりのある方は、特に注意しておきましょう。

②テレワーク(リモートワーク)

働き方改革新型コロナウイルス感染症対策の一環として、テレワーク(リモートワーク)を導入する企業が増えています。

多くのメリットがある働き方ですが、通勤をしないことによる運動不足に注目が集まっています。

株式会社BeatFitの調査によると、テレワーク導入後は1日の歩数平均がテレワーク前と比較して8割減少したという結果も出ており、運動不足の解消が急務だと言えるでしょう。

③骨・関節・筋肉の病気

ロコモティブ・シンドロームは、運動不足だけでなく骨・関節・筋肉の病気によって引き起こされることもあります。

高齢でなくとも罹るリスクがあるため、「自分はまだ若いから大丈夫」と楽観視せず、体に違和感があれば医師に相談するなど早期発見・早期対処に努めましょう。

代表的な病気として、骨粗鬆症・変形性膝関節症・変形性脊椎症などが挙げられます。

変形性膝関節症は、O脚など体の歪みの影響を受けて関節の軟骨がすり減り、重度になると歩行時に痛みを伴います。

変形性脊椎症も椎間板ヘルニアによる神経圧迫が起きやすく、運動を躊躇うようになりがちです。

【ロコモティブ・シンドロームの予防法・解消法】

ロコモティブ・シンドロームの予防法・解消法

最後に、ロコモティブ・シンドロームリスクを抱えることなく従業員に健康でいてもらうための方法を紹介します。

健康維持・増進のためには、個人の意識改革が欠かせません。

そして個人の意識は、企業による働きかけで十分変わります。

下記では、代表的な予防法・解消法を確認していきましょう。

➢ パルスサーベイによるプレゼンティーズムリスクの計測をする

まずは自社の従業員がどれくらい運動不足リスクを抱えているか知るためにも、パルスサーベイの実施をおすすめします。

パルスサーベイとは、簡単なアンケートを定期的に繰り返し従業員の満足度・心身の健康を数値化する調査手法であり、聞き取り調査には現れない従業員のリアルな姿が浮き彫りになります。

なかには、心身の不健康である「プレゼンティーズム」を抱えた従業員を一覧にできるパルスサーベイもあり、健康経営に役立てることもできるでしょう。

➢ 産業医との定期面談など医療専門職とのつながりを増やす

産業医面談保健師面談など、自身の健康状態を振り返る機会を作ることも有効です。

ロコモティブ・シンドロームリスクが上がる30~40代は企業でも中核を担う存在であることが多く、日常業務に追われて心身の不調に気づけないことも多いでしょう。

また、子育てや介護が始まる年齢でもあるため、少し足腰に違和感がある程度では医療機関への相談を先送りにしやすいことも難点です。

会社の制度として医師と面談する機会が設けられていれば、少しの違和感も気軽に相談しやすくなるでしょう。

「今の状態のままではよくない」と認識し、意識と行動を改めるきっかけづくりとして役立ちます。

➢ スポーツエールカンパニーとしての取り組みをおこなう

スポーツエールカンパニーとは、従業員の健康維持・増進のため積極的にスポーツへ取り組む企業のことです。

上記のような取り組みをしている企業は「スポーツエールカンパニー」としてスポーツ庁から認定を受けることができ、2022年度には685社が認定されました。

朝のラジオ体操など運動機会の提供・徒歩および自転車通勤の奨励スタンディングミーティングの実施社内部活制度の登用など、企業ごとにさまざまな取り組みが見られます。

無理のない範囲から制度づくりすることもできるため、少しずつ社内体制を変革していきましょう。

➢ ジム・スポーツテックなどの利用料を補助する

ジム・フィットネススタジオなどの利用料を補助し、福利厚生とする手法です。

手首・腕などに装着して運動量を計測するウェアラブルデバイスや、歩数・消費カロリーを管理できるアプリケーションなど、スポーツテックの利用料を負担している企業もあります。

「従業員に運動習慣をつけたい」と考えている企業と相性がよく、テレワーク中の社員でも利用できることがメリットです。

導入の際は意義・目的を広く周知し、利用方法のアナウンスを徹底するなどハードルを取り除く施策を立てましょう。

普段は運動に興味のない人でも取り組みやすいツールを使えば、より利用率が上がりそうです。

【まとめ】

ロコモティブ・シンドロームは、高齢者だけでなく若い層でも罹るリスクのある病気です。

リモートワークによる運動不足なども蓄積され、筋肉が衰えやすい時代ですので注意しましょう。

また、運動不足はロコモティブ・シンドローム以外にも生活習慣病などを招く要因にもなるため予防が欠かせません。

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