【スリープテックとは?】市場規模と関連企業、おすすめアプリ紹介

【スリープテックとは?】市場規模と関連企業、おすすめアプリ紹介

質の高い睡眠を取ることは、健康維持・業務パフォーマンス向上・精神状態の安定などさまざまな効果につながります。

健康な睡眠が取れていれば仕事に集中しやすくなり、新しいアイディアを思いついたり効率よく仕事を片づけたりしやすくなるでしょう。

今回は、今話題のスリープテックを紹介します。

市場規模・関連企業など基本的な情報はもちろん、今日から使えるおすすめアプリまでピックアップしていきますので、お悩みの方は参考にしてみてみましょう。

目次

【スリープテックとは】

スリープテックとは、「Sleep(睡眠)」「Technology(技術)」を掛け合わせた単語です。

最新のIT技術を活用して睡眠状況を可視化し、自分の睡眠リズムに合わせた就寝を取るなどテクノロジーを活用した睡眠対策だと言えるでしょう。

これまでの睡眠の質を上げる取り組みは、日中の運動・寝具の交換・睡眠に適したライトの調整などが主流でした。

しかしテクノロジーの進歩やウェアラブル端末の浸透により、スマートウォッチ・スマートリング・スマートフォンを活用した睡眠対策ができるようになっています。

下記では、スリープテックに関する市場のトレンドをチェックしてみましょう。

➢ スリープテックの市場規模

日本におけるスリープテックの市場規模は、2020年において1.2兆円とされています。

潜在市場は3~5兆円、世界を視野に入れると2024年には10兆円に到達するという見込みもあり、想像以上に大きな市場だと感じる人が多いのではないでしょうか。(※1)

アメリカのシンクタンク・ランド研究所によると、睡眠が十分に取れていないことが原因で業務パフォーマンスが下がっている最も深刻な国として、日本が挙げられています。(※2)

「仕事に集中できない」「睡眠不足による欠勤が多い」などを理由としている人が多く、今後もスリープテックを活用した健康管理のニーズが増えていくと予想されています。

(※1 参考:「夢ふくらむ!世界中から参入相次ぐ3兆円市場スリープテック・ベンチャー」

(※2 参考:RAND CORPORATION「Why Sleep Matters: Quantifying the Economic Costs of Insufficient Sleep」

➢ スリープテックを導入する意義・目的

スリープテックを導入して適切な健康管理をすることは、プレゼンティーズムの解消につながります。

プレゼンティーズムとは「何らかの疾病や症状を抱えながら出勤し、業務遂行能力や生産性が低下している状態」のことを差し、睡眠不足・栄養不足・運動不足など生活習慣に起因する体調不良も当てはまります。

睡眠不足のまま出勤し、業務に集中できなかったりミス・抜け・漏れを発生させたりした経験のある方も多いでしょう。

慢性的な睡眠不足を抱えることは企業にとっても個人にとってもデメリットが多く、解消に向けた動きを取るべきだと分かります。

[blogcard url=”https://fairwork.jp/presenteeism/”]

【スリープテックに関連する企業】

【スリープテックに関連する企業】

ここでは、スリープテックに関連する企業をチェックしてみましょう。

市場規模の拡大に伴い、従来から睡眠と関連性の深い企業だけでなく新たな参入が増えていることも分かります。

➢ 西川株式会社

羽毛布団・マットレスなどの企画・生産をおこなう寝具メーカー「西川」は、業界に先駆けてスリープテックを導入しています。

Panasonicと共同で「快眠環境サポートサービス」をリリースし、センサー搭載のSIマットレスを開発しました。

マットレスが感知する体圧の分散や睡眠時間に関するデータを取集し、Panasonicの家電自動制御システムにつなげることで話題となっています。

これにより、最適な起床時間に合わせてライトを点灯させたりエアコンの温度を調整したり、寝起きをよくするための取り組みができるようになりました。

その他、スマートフォンから睡眠時間や睡眠状態をチャートで確認する取り組みも始まっています。

➢ 株式会社oneA

株式会社oneAでは、いびき対策・予防に役立つウェアラブル端末「Sleeim(スリーム)」を開発しています。

大阪電気通信大学医療健康科学部医療科学科と共同研究開発された商品であり、無呼吸症候群による睡眠の質低下を防ぐ取り組みとして広がりました。

首近くに装着するデザインであり、普段の呼吸状態と睡眠時の呼吸状態の違いを察知したうえで振動を与えます。

振動が加わることで通常呼吸の時間が増えるため、睡眠の質や無呼吸状態の改善につながるようになりました。

いびきや無呼吸は、脳梗塞・心筋梗塞・高血圧の可能性を高めるとして危険視されています。

同居家族の睡眠を妨げるなど周りへ与える影響も大きいため、心配な人はチェックしてみるとよいでしょう。

➢ 株式会社ニューロスペース

株式会社ニューロスペースは、メイン事業として睡眠改善に寄与するサービス開発に着手している、スリープテック企業の代表例です。

手首に装着するウェアラブル端末「Fitbit」を活用して睡眠データを収集し、ドライバー向け睡眠改善アプリを提供しています。

長距離運転の多いドライバーの居眠り運転を防ぎ、交通事故や労災を予防する取り組みだと言えるでしょう。

安全運行はもちろん、運送会社の健全経営を支える取り組みとしても注目されています。

その他、企業向けの睡眠改善セミナーの開催や社員ひとりひとりに対する睡眠レポートの発行など、企業を睡眠改善で支援する取り組みもおこなっています。

福利厚生の一環として利用しつつ、業務パフォーマンスの向上を狙いたい企業に最適です。

[blogcard url=”https://fairwork.jp/mindfulness/”]

【おすすめのスリープテックアプリ3選】

最後に、おすすめのスリープテックアプリを紹介します。

インストールすれば今日から使えるアプリを優先的にピックアップしますので、興味のある方はチェックしてみましょう。

① 睡眠計測アプリ「REAL SLEEP」

① 睡眠計測アプリ「REAL SLEEP」
【App Storeからダウンロードする
Google Play Storeからダウンロードする

睡眠計測アプリ「REAL SLEEP」は、前述した株式会社ニューロスペースがKDDIと共同開発したアプリです。

睡眠状態を計測し、睡眠時間・睡眠の深さ・レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルを可視化できます。

心拍・呼吸・寝返りなど体の動きも計測したうえで睡眠スコアとして表示されるため、少しずつ改善している様子が分かることも魅力のひとつとなっています。

週に1回個別の睡眠アドバイスが配信されたり、健康電話相談がアプリ上からできたり、相談・サポート体制が手厚いことにも注目が集まりました。

体調不良の予防やいびき診断としても効果的なアプリです。

② 目覚めをよくする「熟睡アラーム」

をよくする「熟睡アラーム」
App Storeからダウンロードする
Google Play Storeからダウンロードする

熟睡アラームは、睡眠を見える化する目覚ましアプリです。

日々の睡眠リズムやレム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルを記録し、自分が目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らしてくれます。

寝起きの悪い人や二度寝習慣のある人から評判がよく、目覚めをよくするアプリとして活用できるでしょう。

100曲以上のヒーリングサウンドが収録されており、気持ちを落ち着けてゆっくり睡眠に入りたいときにも便利です。

③ 日ごと・月ごとのレポートを作成する「すりーぷまいすたー」

③ 日ごと・月ごとのレポートを作成する「すりーぷまいすたー」
App Storeからダウンロードする
Google Play Storeからダウンロードする

「すりーぷまいすたー」は睡眠周期をモニターして日ごと・週ごと・月ごとの睡眠レポートを作成してくれるアプリです。

いびきや寝言を録音する機能も搭載されており、自分が寝ている間にいびきをしているか、いびきの大きさがどれくらいかを計測する際にも使えます。

AppleウォッチやiPhoneに搭載されているヘルスケアアプリと連携することができ、歩数やエクササイズの情報と共に管理したいときにも便利です。

「24:30 眠りにつきました」

「01:32 寝言を言いました」

など時間を追って睡眠状態をメモしてくれることも、面白いポイントだと言えるでしょう。

【まとめ】

睡眠の質は、業務パフォーマンスや健康に直結します。

睡眠不足によるミス・抜け・漏れを防ぐためにも、健康かつウェルビーイングな状態で毎日仕事をしてもらうためにも、睡眠に関する社員のヘルスリテラシーをチェックしてみるとよいでしょう。

FairWork surveyは、社員のヘルスリテラシーがチェックできるツールです。

睡眠不足などの不調に悩んでいる社員がいないかチェックする機能も搭載されているため、組織の健康状態を可視化したい企業はぜひお役立てください。

Fairworkでは、精神科医・公認心理師をはじめとする専門家チームが健康経営の推進をご支援いたします。

産業医契約ストレスチェックや、ストレス対策セミナーまで、まずはお気軽にお問合せください。

この記事をシェアする!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次