【保育士の労働環境とメンタルヘルス対策】

保育士

近年、保育士の離職率の高さ労働環境改善について問題提起されるようになり、保育業界におけるメンタルヘルスケアの重要性が高まっています。

働きながら子育てをすることが当たり前となった現在の日本社会において保育施設はなくてはならない社会基盤です。それにもかかわらず保育業界の離職率は非常に高く、保育の現場には大きな負担がのしかかっています。

このような状況で質の高い保育が維持できているのは多くの保育士の方々のおかげですが、保育士の心身への負荷は増すばかりであり、現在の保育現場はギリギリのところで成り立っていると言えるのではないでしょうか。

今回は保育業界におけるメンタルヘルス対策の重要性及びその方法についてお伝えします。

目次

保育業界におけるメンタルヘルス支援の状況

まず最初に保育業界におけるメンタルヘルス支援の状況についてお伝えします。

厚生労働省の調査によると、メンタルヘルスケアが必要な保育士がいる保育施設は全施設の約3割を占めています。

多くの保育施設でメンタル不調者が顕在化、あるいは今にもメンタル不調に陥りそうなほどコンディションが悪化している方がいることになります。

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(出典:厚生労働省/H28年子ども・子育て支援推進調査研究事業「保育人材確保に関する調査」)

では、保育士のメンタルヘルス面でのサポート体制はどのようになっているのでしょうか。

同じく厚生労働省の調査によると、なんとメンタルヘルスケアのサポート体制がある保育施設はなんと約4割しかありませんでした。

子どもの命を預かるエッセンシャルワーカーであり日々さまざまなストレスに晒されている保育士の方に対して、半分以上の保育施設がメンタルヘルスケアサポートが出来ていない状態なのです。

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(出典:厚生労働省/H28年子ども・子育て支援推進調査研究事業「保育人材確保に関する調査」)

なぜ保育士にメンタルヘルス支援の手が届かないのか?

なぜ保育士の方に十分なメンタルヘルス支援の手が届かないのでしょうか。

1番の理由は「保育施設は職員規模が小さい」ことです。

保育業界に限らずメンタルヘルス支援は日本企業にとっての大きなな課題であり、2015年には従業員50人以上の”事業所”にストレスチェックの実施が義務化されるなど着実にメンタルヘルスケアの網は広がりつつあります。

しかしほとんどの保育施設(法人ではなく施設・園です)は従業員数が50人未満のため、ストレスチェック制度などの公的支援が届かない状態となっています。

他にも介護業界が同様の状況になっています。介護業界におけるメンタル不調は下記記事をご参照ください。

保育士がメンタル不調のまま働くとどのようなリスクがあるのか

エッセンシャルワーカーである保育士がメンタル不調のまま働くことには様々なリスクがあります。

保育士にとってはうつ病適応障害などで働けなくなるリスクがありますし、保育施設にとっては生産性の低下突然の退職などの施設運営に直結するリスクが大きくなります。

何より一番の影響を受けるのは子どもたちです。人と人とが触れ合うことによって成立する保育の現場では、保育者の不調はそのまま子どもたちへの保育の質の低下に繋がります。

最悪のケースでは保育現場での虐待や事故の発生に至るリスクも考えられます。
(出典:保育ナビ2020年9月号・10月号「フローチャートでわかる!園のリスク管理のポイント」)

保育士のメンタル不調を防ぐには

それでは保育者のメンタル不調を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。

忙しい日々の業務の中で、一人ひとりの保育者を良く見てケアしていくことは現実的には難しいです。

そこで弊社では、「保育士のコンディションを定期的に見える化することで、不調になる前にケアできる仕組みを作ること」をご支援しています。

具体的には、パルスサーベイと呼ばれる簡単なアンケートを月に1回行うことで、コンディションが変化したタイミングで悩みごとに相談に乗れる(=ケアできる)ようなります。

これにより「しかるべきタイミングでしかるべき人に言葉かけをする」ことができるようになります。

(※保育業界でのパルスサーベイの導入事例は下記記事をご参考ください)

【まとめ】

私たちの将来を担う子ども達の成長に寄り添う保育業界には今後より一層高い保育の質が求められます。

そして保育の質を一手に担っているのは実際に子ども達と触れ合う保育士の方々であり、保育士が安心して働けるようなサポート体制が求められています。

私たちは働く人のコンディションをリアルタイムに見える化することで、メンタル不調になる前に手を差し伸べられる環境づくりに取り組んでいます。

ご関心いただけましたら、お気軽にお問合せください。

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