【ウェルビーイング経営とは?】会社にとってのメリットと進め方を解説!

【ウェルビーイング経営とは?】会社にとってのメリットと進め方について解説!

近年、ウェルビーイング経営に関心を持つ管理者は多いのではないでしょうか。ビジネスにおいて、従業員のメンタル面や身体面など、個人がより良い状態であることが重要と考えられるようになりました。

しかし具体的に従業員がより良い状態を保つためにどのようにすればいいのでしょうか。この問題は決して短期間で解決できることではありません。

この記事ではウェルビーイング経営について解説します。ぜひ参考にしていただければ幸いです。

目次

【ウェルビーイング経営とは?求められる背景】

【ウェルビーイング経営とは?求められる背景】

ビジネスを継続的に成長させていくうえでは、SDGsが重要であるとされています。
この「G]にあたる「GOOD HEALTH AND WELL BEING」つまり全ての従業員に健康と福祉を提要することが、企業が持続的に成長するために求められています。

日本は世界的に見ても安全でさらに物資的には満たされている国です。しかし世界幸福度ランキングは決して高いとはいえません。

幸福を具体的な数値で表すことは困難で、例えば給与をアップするなどの報酬で必ず良い状態になるとも限りません。幸福度はそれぞれの家庭環境や気分によっても影響されます。

日本では優秀な人材を獲得しにくい状況になっています。働き方改革が進められ、従業員も必ずしも正社員になることを望んでいるとは限りません。少子高齢化の進行からも、ますます人材の確保が困難になっていくでしょう。

そのため企業においても従業員の健康と福祉を提要するための新しい基準が必要なのですが、その一つとしてあげられるのがウェルビーイング経営です。

ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に「良い状態」「充足した状態」を意味する用語です。ウェルビーイング経営の目的は、社員一人ひとりの仕事への意欲やエンゲージメントを高めることであり、心身ともに充実した従業員を増やすことだといえるでしょう。

【ウエルビーイング経営の5つの要素】

【ウエルビーイング経営の5つの要素】

ウェルビーイングとは持続的幸福度を基準にしており、決して一時的な取り組みではありません。ウェルビーイングにはマーティン・セリグマン氏が推奨している以下の5つの要素からなるPERMAモデルがあります。

  1. Positive Emotion(ポジティブ感情)
  2. Engagement(物事への積極的な関わり)
  3. Relationships(他者との良い関係)
  4. Meaning(人生の意義の自覚)
  5. Achievement(達成感)

それではこれらの5つの要素をそれぞれ詳しく説明していきます。

①Positive Emotion(ポジティブ感情)

まずは従業員が常に前向きな姿勢になることをあげています。

自分を肯定的な見方をすることにより、個人のリソースを高めてさらに成長しやすくなります。またポジティブな意識な行動の選択肢を広げることにもつながります。

②Engagement(物事への積極的な関わり)

エンゲージメントとは物事に熱中している状態のことをいいます。ここでは、組織に対してチームの一員であるという所属意識や愛着を持っている「従業員エンゲージメント」、そして、仕事に対するやりがいや没頭する感覚を持つことを指す「ワークエンゲージメント」などが挙げられます。

つまり組織の中で、従業員が良好な人間関係と所属意識を保ち、チームの一員として業務にやりがいをもって熱中することで、企業の持続的で健全な成長につながるのだといえます。

③Relationships(他者との良い関係)

仕事でも私生活でも一番重要なのは、人と人とのつながりであるという人も少なくありません。

いくらお金を持っていても、孤独な状態であれば裕福であるとは言いづらいのです。また人間関係で対立したり孤立している中で、効率的に仕事を進めることは難しいのです。

そのため従業員が「自分は良好な人間関係を築けている、周囲の人によって支えられている」と安心感を感じることが、長期間の幸福を感じるためには必要であり、企業の成長のためにも必要となります。

④Meaning(人生の意義の自覚)

「人生の意義の自覚」、つまり生きがいを感じることが大切です。これは仕事においても、プライベートに関しても同じで生きがいを感じることが幸福へとつながります。

ものごとを「嬉しい」「楽しい」と思えることが、生きがいへとつながります。

⑤Achievement(達成感)

最後にあげるのが達成感です。

人それぞれ目標があり、会社では個人的な目標、企業としての目標などさまざまでしょう。たとえ小さな達成感であっても、その達成感を重ねることで幸福へとつながります。

幸福へつながることで、さらに大きな達成感を得ることができ好循環なのです。

以上のように5つの項目がウエルビーイング経営をする上での基準となっています。いずれも具体的な数値を出すことはできず、また短期間で達成できるわけでもありません。しかし従業員のモチベーションをあげるまた業務効率化し業績をあげるためにも企業にとって重要な項目です。

【ウェルビーイング経営を導入するメリットとは】

ここまでウェルビーイング経営を導入する背景や内容などを説明してきました。

しかし長期的な幸福を提供するのは、決して簡単なことではありません。また数値などではっきりとでることはなく、どう取り組んでいいかわからない企業も多いでしょう。

それでも企業がウエルビーイング経営を導入すると以下のようなメリットがあるのです。

  1. 従業員のモチベーションがあがる
  2. 従業員エンゲージメントを高め、離職防止につながる
  3. 職場の雰囲気がよくなる

①従業員のモチベーションがあがる

従業員の給与、福利厚生、上司とのコミュニケーションのとりやすさなど従業員の立場に立ってさまざまな対策をすることで、従業員が会社に対して安心感がもつことができます。

これらのことにより企業の従業員にして考えていることが伝わり、従業員のモチベーションアップにつながります。

②従業員エンゲージメントを高め、離職防止につながる

労働環境や福利厚生などをよくすることで、従業員のエンゲージメントを高め、結果として離職率の低下につながります。

そのため定期的にメンバーが変わるわけではなく、お互いの信頼関係も築きやすくなることでしょう。

また離職率が高い企業は、取引先や就活希望者からの信頼度も低くなります。従業員の離職率が改善すれば、取引先や就職希望者からの信頼を高められます。

③職場の雰囲気がよくなる

従業員が職場の環境や条件などに納得していて、また上司などとコミュニケーションがとりやすい環境にあることから職場の環境がよくなります。

企業にはさまざまな部署があり、それぞれがうまく連携していないと効率が悪くなります。しかし従業員同士のコミュニケーションがとりやすい環境を作ることで、社内の人間関係のストレスを減らし、意志の疎通がしやすくなります。

このように職場の雰囲気を良くすることで、業務効率をよくし業務効率化につなげられるのです。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?本記事ではウェルビーイング経営について紹介しました。ウエルビーイング経営とは、従業員が長期間に渡り、身体的・精神的・社会的に幸福な状態を保つことができる環境を提供することをいいます。

今後、少子高齢化社会が続くことにより、従業員をより大切にする姿勢が優秀な人材の確保のために重要となるでしょう。

またウェルビーイング経営は従業員満足度の向上を通じて、企業の生産性やブランディングを高めることにつながります。そのため、ウェルビーイング経営の導入は、従業員だけでなく企業にとっても大きなメリットがあるといえるでしょう。

フェアワークでは、精神科産業医・公認心理師をはじめとする専門家チームが、従業員のウェルビーイングをご支援いたします。ストレスチェックや組織サーベイ、不調者を早期に発見し、適切な支援を届けるためのオンラインカウンセリングなど、企業文化に応じた、効果的な従業員支援をご提案いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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