【内定者フォロー施策とは?】意味や目的、事例・メールの例文を紹介!
就職活動が本格化するのは毎年6月頃であり、そこから徐々に選考を進めて内々定を出すケースが多いです。
人によっては内々定から入社まで半年近く期間が空くケースもあり、内定者フォローが欠かせません。
今回は、内定者フォローの意味や目的をご紹介します。
懇親会や研修を開催する際のメール例文も掲載するので、参考にしてみましょう。
内定者フォローに対するニーズ
2021年3月に実施された調査では、「入社までのフォロー・内定者研修を希望するか」という問いに対し、87.1%の学生が「希望する」と回答しています。
いよいよ大学を卒業して社会人になることを楽しみにする一方で、「先輩や同期と馬が合わなかったらどうしよう?」「会社に貢献できるような人材に成長できるかな?」など不安を抱えている様子が分かります。
また、会社のビジョンや業界内での立ち位置が分からず、全体像が見えていないからこそ「これで就活を終えていいのだろうか」という疑心暗鬼に陥ることもあるでしょう。
効果的な内定者フォローは、内定者の不安払拭に役立ちます。
ニーズがあることを把握し、自社に合った施策を考案することが大切です。
内定者フォローの意味や目的
下記では、内定者フォローの目的を詳しく解説します。
なぜ多くの企業が内定者フォローに力を入れているか理解していきましょう。
① 内定辞退の予防
内定者フォローが充実していると、内定辞退の予防につながります。
「入社前に自信をつけられた」「この会社から内定をもらえてよかった」と感じてもらえれば、迷わず入社してもらうことができるでしょう。
反対に内定者フォローをせず、半年近く内定者を放置してしまうと、「念のため他の会社の選考も受けてみよう」となりがちです。
より魅力があるように見える同業他社に人材を引き抜かれてしまうこともあるので、特に注意しておきましょう。
② 職場理解
自社のミッション・ビジョン・バリューや企業理念を深く理解してもらい、共感を得ることが大切です。
社会的意義のある会社だと認めてもらえたり、内定者個人の興味・関心に紐づく内容を訴求できたりすれば、入社へのわくわく感も自然と高まっていくでしょう。
扱っている商品・サービスに対する理解を深めてもらい、どんな人の役に立つか解説することも効果的です。
ほかにも、福利厚生・給与体系・人事評価制度・産休育休や有給休暇の取得実績・男女比・年齢層など、幅広く自社情報を提供することもおすすめです。
内定者はあくまでも入社前の人材であるため機密情報などを渡すのは避けつつ、職場理解を向上させる施策を打ちましょう。
③ スキルアップ・早期戦力化
ビジネスマナー、Word・Excel・PowerPointなど業務に不可欠なOAソフトの操作を教え、スキルアップを図るフォロー手法も存在します。
入社してすぐOJTに入れるなどメリットが多く、早期戦力化が叶います。
その他、宅建など資格を受験させたりエンジニアリングなど職種に合った研修を開催したりすることも効果的です。
ただし、内定を得た時期によって受けられる研修の機会に大幅な差が出ないよう配慮する必要があります。
一部の内定者にだけ得(もしくは損)にならないよう、対策しておきましょう。
④ エンゲージメント向上
あらかじめ仕事内容や会社のビジョンに理解が深まると、内定者のエンゲージメントが向上します。
「他でもないこの会社にこそ入社したい」という思いが強まり、入社当初から高いモチベーションで業務にコミットしてくれるでしょう。
エンゲージメントには、納得感や理解度だけでなく内定者フォローの手厚さや先輩社員の人柄も大きく影響します。
傾聴力の高い先輩社員に会って尊敬できればさらにエンゲージメントが上がるので、参加者の選任にも十分配慮することが大切です。
【案内メールの例文つき】内定者フォロー施策事例
ここからは、具体的に内定者フォロー施策の事例を紹介します。
案内のため送信するメールの例文も掲載するので、ご参考ください。
➢ 内定者懇親会
内定者懇親会は、内定者同士で気軽なコミュニケーションをしながらお互いの顔や名前を覚えるイベントです。
大学名・出身地・趣味・サークルや部活動・アルバイト歴など仕事と直接関係のないことでも積極的に共有していけば、共通点が見つかり話も盛り上がっていくでしょう。
ときには自社に興味を持った理由についてざっくばらんに情報交換し合い、今後ともに働く仲間であるという意識を持たせるのも効果的です。
内定者の皆様
冬が近づき、寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。
株式会社◯◯人事部の◯◯と申します。
さて、この度内定者懇親会を開催する運びとなりました。
皆様と親睦を深めるために弊社の社員も参加いたしますので、
ぜひともご参加いただきますようお願いいたします。
詳細は下記の通りです。
■開催日
◯◯月◯◯日(◯曜日)◯◯時~◯◯時
■開催場所
株式会社〇〇本社ビル
■住所
◯◯市◯◯町1-2-3
(地下鉄◯◯線◯◯駅 徒歩◯分)
地図URL:https://~~~
■持ち物
筆記用具、印鑑(交通費精算に必要です)
■服装
スーツが望ましいですが、私服でも大丈夫です。
◯◯月◯◯日までに、本メールに返信する形で出欠席をお知らせください。
みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
➢ ビジネスマナー・OA研修
ビジネスマナー・OA研修は、半日以上かけてじっくりおこなうことが多いです。
およそのタイムスケジュールを事前に提示しておくことでイメージしやすくなり、参加率が上がる傾向にあるのでメールに盛り込んでおくとよいでしょう。
内定者の皆様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
この度、内定者を対象にビジネスマナー研修を実施することとなりました。
名刺交換やビジネス文書作成など基本的なマナーから、OAソフトの扱いなど幅広く触れますので、
ぜひともご参加いただきますようお願いいたします。
詳細は下記の通りです。
■開催日
◯◯月◯◯日(◯曜日)◯◯時~◯◯時
■開催場所
株式会社〇〇本社ビル
■住所
◯◯市◯◯町1-2-3
(地下鉄◯◯線◯◯駅 徒歩◯分)
地図URL:https://~~~
■持ち物
筆記用具、印鑑(交通費精算に必要です)
■服装
スーツ
■研修当日の予定
8:30 本社3F会議室集合
8:45 代表取締役社長による挨拶
9:00 午前の部スタート
11:30 昼食会場へ移動
13:00 午後の部スタート
16:00 解散
◯◯月◯◯日までに、本メールに返信する形で出欠席をお知らせください。
みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
➢ 職場見学
職場理解を深めるため、見学を実施する企業も多いです。
実際に先輩社員が働いている姿を見たり、設備や備品を見たりする貴重な機会として重宝できます。
特に地方支店や貸会議室のみで選考されていた内定者にとって、本社など重要拠点を見れていないことは大きな心配要素になることが多いです。このような内定者にも配慮し、見学の機会を設けましょう。
内定者の皆様
株式会社◯◯人事部の◯◯です。
この度、内定者の皆様に向けた職場見学会を実施することとなりました。
選考のときには見れなかった部屋や普段立ち入ることのできない倉庫にも入れるので、ぜひご参加ください。
詳細は下記の通りです。
■開催日
◯◯月◯◯日(◯曜日)◯◯時~◯◯時
■集合場所
株式会社〇〇本社ビル
◯◯市◯◯町1-2-3
(地下鉄◯◯線◯◯駅 徒歩◯分)
地図URL:https://~~~
■持ち物
筆記用具、印鑑(交通費精算に必要です)
■服装
取引先や業者が出入りする時間帯もあるため、スーツ着用必須です。
■当日の予定
8:30 本社3F会議室集合
8:45 代表取締役社長による挨拶
9:00 本社見学
11:00 バスで移動
12:00 昼食
13:00 〇〇市第一倉庫見学
14:00 隣接のロジスティクスセンター見学
15:00 バスで移動
16:00 本社にて解散
当日は各担当者への質疑応答時間も設けます。
◯◯月◯◯日までに、本メールに返信する形で出欠席をお知らせください。
みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
【まとめ】
内定者フォローは、内定辞退の予防・スキルアップによる早期戦力化・エンゲージメント向上などに貢献します。
今回紹介した事例や例文を参考に、内定者にとって実のあるフォローを考案していきましょう。
なお、エンゲージメントについては内定者を対象にしたサーベイが可能です。
フェアワークサーベイではエンゲージメントの変遷を確認できるサーベイツールを提供しているので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。