【パルスサーベイとは?導入する意味やメリットについて】

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企業で仕事をしている社員の意識をリアルタイムに知りたい……、

その方法のひとつにパルスサーベイがあります。

現在、積極的にパルスサーベイの運用を始めている企業が増えていますが、

「パルスサーベイに関心はあるけど、どのようなものかイメージがわかない」

「パルスサーベイを導入するメリット・デメリットを知りたい」

など、今現在導入を迷われている企業も多くあるかとおもいますので、今回はパルスサーベイを導入する意味やメリットについて詳しくご説明したいと思います。

パルスサーベイとは

パルスサーベイとは

パルスサーベイは、企業で仕事をする従業員に対し意識調査を行う手法のひとつです。

「パルス(pulse)」とは、「脈拍」のことを言います。「サーベイ(survey)」は、測定、調査の意味です。

パルスサーベイでは、まるで脈拍をチェックするように、週1回、または月1回といった短い頻度で、従業員のモチベーションエンゲージメントのチェックを行うため、このような名前がつけられています。

パルスサーベイを毎週・毎月の業務習慣とすることで、社内で仕事をしている従業員の意識や健康状態をよりリアルに知ることができます。

パルスサーベイのPDCA

PDCAは、多くの企業で採用されているセルフマネジメントメソッドです。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行い、持続性のある業務改善を促す手法であり、パルスサーベイの目的は、短期間でPDCAを回し、従業員満足度を高めることにあります。

短いスパンで調査することにより、モチベーションエンゲージメント健康状態などの問題が手遅れになる前に、早期に気づきケアすることができます。

また、パルスサーベイは少ない項目で行うものであるため、回答する従業員にかかる負担も低いと見ていいでしょう。パルスサーベイは、一般的には、1~2分で回答でき質問項目数が5~10問程度であることが理想とされています。

パルスサーベイのメリット

パルスサーベイのメリット

ここではパルスサーベイにどのようなメリットがあるのか解説します。

従業員満足度・エンゲージメントを向上し、 離職防止につながる

「エンゲージメント(engagement)」とは、人事用語では組織に対する愛着心・満足度のことを指しており、従業員のエンゲージメントが高いと組織の生産性も向上し離職防止につながるとされています。

「従業員がこう思っている」「それに対して組織が適切に対応する」、そのような流れによって従業員は間違いなく会社に愛着心を持つようになるのではないでしょうか。

問題を解消せずに放置してしまうことで、従業員のモチベーションは下がってしまい、結果的に生産性低下という経済損失につながるのです。

また、社員の突然の離職、いわゆる「びっくり離職」は人事にとって尽きない悩みです。 短い間隔で調査を行うことで、問題が大きくなって対処困難になってしまう前に、社員に向きあい解決することができるので、結果的には「びっくり離職」を防ぐことにもつながります

パルスサーベイは、個人を特定させないで現場に結果をフィードバックさせることができます。そのためパルスサーベイの調査の結果から個人を攻撃するのではなく、組織改善のための良い方向へと向かわせる施策を立てることを大切にしましょう。

プレゼンティーズムに気づき、欠勤や休職を防ぐ

プレゼンティーズムとは、 従業員が体調不良・心身不調を抱えながら働いている状態を指す用語であり、東京大学の研究によればプレゼンティーズムによる損失は日本全体で19兆円と言われています。

さらに程度が重くなれば欠勤・遅刻・早退休職に発展する可能性があり、より一層甚大な経済損失につながるでしょう。プレゼンティーズムの詳細はこちらの記事

パルスサーベイでは、短い間隔で生産性・モチベーション・健康状態に関わる指標を測るため、以前と比べて体調不良・心身不調を来している社員を早急に発見することができます。

体調不良・心身不調を早い段階で気づき、業務量を調整する・通院を促すなどの適切な措置を講じることで、 欠勤・遅刻・早退や休職などの甚大な損失を防ぐことに繋がるのです。

心理的安全性を高め、生産性向上につながる

心理的安全性とは、 Google社がプロジェクトアリストテレスという組織サーベイを通して着目した概念であり、 チームや組織のメンバーが萎縮せず自由に質問や提案をできる状態を指します。心理的安全性の詳細はこちらの記事

この心理的安全性が保たれていることで、チームや組織は活性化し、生産性の向上や離職防止につながります。

パルスサーベイを行うことで、会社は部やチームごとの心理的安全性が健全に保たれているかを、タイムリーに把握することができます。

心理的安全性が崩れた際には、適切に1on1ミーティングを実施するなどの対処をすることで、チームの生産性を高め、離職防止にもつながります。

日常で内省する習慣を身につけられる

パルスサーベイのメリットは、日常で内省する習慣を身につけられることです。どのような方法で従業員が成長していくことができるか……、そこにはやはり一つ一つの業務や人間関係に対して内省する機会が大事なのです。

内省に有効的である設問を用意することで、パルスサーベイの回答を通じて従業員それぞれが内省し振り返ることを習慣化することができるようになります。

また、上司が定期的にフィードバックすることで部下は成長するためのアドバイスを得ることができます。内省とフィードバックによって、従業員はよりスピーディーに成長を果たすことができます。

パルスサーベイのデメリット

パルスサーベイのデメリット

一方でパルスサーベイにデメリットもありますので解説します。メリットもデメリットも知り、総合的判断をしてパルスサーベイを取り入れるか判断されるといいでしょう。

間隔が短すぎる

パルスサーベイは回答が短い期間が行われるため、組織の側でも必然的に短い期間で結果を活用する姿勢が求められてしまうでしょう。

パルスサーベイを導入してまだ間もない頃には、従業員がちゃんと回答してくれているのに一方で組織の側が対応策や解決策と向きあうことができないことがあります。

組織側もパルスサーベイに応えなければならないというのに、組織側がただ忙しいという理由で問題を解決しないまま累積させてしまえば従業員はパルスサーベイのせいでストレスを感じてしまうでしょう。

企業でパルスサーベイを導入しようと思えば、短い期間でその結果を活用するという意思を持つことが大事です。パルスサーベイは、短期反復型の性質があります。

それを正しく理解し、社内で使用する必要があります。

惰性になってしまうかも

パルスサーベイは回答者が負担を感じてしまえば、いい加減に回答すればいいという気持にもなってしまうことがあります。高い頻度が行われるパルスサーベイは、マンネリ化もしてしまうことがあります。

また、時間が経過すると段々とパルスサーベイを実施していることが目的となって本来の意味を持たなくなることがあります。パルスサーベイはあくまでも手段のひとつです。それを企業側が理解してないと従業員もやはりマンネリ化してしまうでしょう。

そうならないように従業員が回答する負担をできるだけ減らす、サーベイの目的や結果をきちんとフィードバックするなど心がけるようにしましょう。

パルスサーベイの事例

パルスサーベイは、新入社員であったり、新しい組織に参加したメンバーの状態を確認するために有効的に活用することができます。新しい環境はやはりストレスを溜めやすい状態です。パルスサーベイによって組織に対しての理解を深めているか把握出来れば、教育もしやすいと感じるでしょう。

新入社員に対してのコミュニケーションは、つい業務内容のことばかりになってしまうことがありますが、パルスサーベイを使用することで意識面の調査もできます。

また、パルスサーベイは、従業員へのメンタルヘルスチェックに活用します。短い期間でパルスサーベイを繰り返すことで、継続的に従業員を定点観測をすることができ、従業員の不調・ストレスを早い時期に発見することができ、ことが大きくならないうちに対処することができます。

また、パルスサーベイは人事施策の効果検証にも有効活用することができます。新たな人事制度の導入をしようする際、効果検証は必須事項です。施策を実施する前後にパルスサーベイを行うことで、どのような変化があったのか把握することができます。

パルスサーベイの方法

パルスサーベイの方法

パルスサーベイを実施するため、目的に合わせ、質問項目を決めます。

  • 幸福度
  • エンゲージメント
  • 業務負担感
  • モチベーション
  • プライベートのストレス
  • 心理的安全性

……など様々な視点より、従業員の意識を把握できる設問を用意しましょう。

そして、調査を実施します。実施する前には、パルスサーベイを行うことを従業員に知らせます。従業員には、「回答期間」「回答方法」「所要時間」など正しく理解してもらってください。

パルスサーベイを実施した後は、回答の集計作業と分析が必須です。

パルスサーベイでは、結果を出すまでスピーディーに行うことが鍵です。パルスサーベイの調査を行って期間が間もないうちに対応することで、従業員たちは「この組織は信用できる」という満足感を感じ、企業と風通しの良いコミュニケーションを持つことができるようになります。

そして、パルスサーベイの結果を有効活用して、分析の結果出てきた良い点はどんどん伸ばし、悪い点は改善をするための施策について考えていきます。

まとめ

いかがでしょうか。今回、パルスサーベイとは何か、パルスサーベイのメリットデメリット、導入事例など解説しました。

パルスサーベイとは、企業で働く従業員の意識をリアルタイムに知るための方法です。

従業員の意識状態を確認するため、人事施策の効果検証、従業員へのメンタルヘルスチェックなどに有効的に活用してみましょう。

従業員の意識を知ることができれば、その結果を社内で有効的に活かすことが大事です。パルスサーベイが、組織と従業員との風通しのよい“対話”の機会となることが理想です。

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